*作品の魅力* 今回の上映会の見所は第1に『みんなの学校』 という映画自体の魅力です。 「ちょっと変わった学校」として、 2010年に関西テレビのニュース番組で取り上げられてから、 ドキュメンタリー番組が放送され、遂に映画化された本作品は、 大阪市に実在する公立小学校を舞台にしたドキュメンタリーです。 登場するのは、個性豊かな子どもたちと、 大空小の大人たち、 すなわち校長先生をはじめとした 大空小の職員とサポーター( 保護者)、そして地域の人々。 日々巻き起こる騒動を通して、 子ども同士の学び合いはもちろん、 大人同士もチームになって話し合い、学び合う姿から、 ここは大人が育つ学校でもあるのだ、 ということに気付かされます。 大人同士も本音でぶつかり合うオープンな関係、 助け合える対等な関係だから得られる信頼感、安心感。 それは更に、子ども同士も安心できる場を生み出します。 そして、大人が学び合う姿を当たり前の空気として 存分に吸っている子どもたちの学ぶ意欲も高まっていくのです。 テレビ版『みんなの学校』が13年度 文化庁芸術祭大賞を受賞した際には、 「大空小学校の試みは、上からの教育改革とは一線を画す、 現場からの教育改革」 と評されています。 今回上映する映画版『みんなの学校』でも、『 たったひとつの約束』を胸に、 「すべての子どもに居場所がある学校作り」をめざして、 こどもも大人も、 一人ひとりが自分で学校を作っている学び合いと育ち合いの日々、 「みんなで作るみんなの学校」の真髄が描かれています。 こどもたち、そしてこどもの育ちを見守る大人たちに、 ぜひ一度ご鑑賞頂きたい作品です。 *道徳の時間* 上映会の後に、「わたし達の道徳の時間」を設けています。 こちらは、初代校長の木村先生が著書の中で 「みんなの学校」の根幹を築いたと話されていた、 大空小学校で取り組まれている「全校道徳の時間」をモデルにした 対話と交流の時間です。 大空小学校の「全校道徳の時間」では、 あるテーマについて子ども同士、 大人同士が 小グループに分かれて、話し合い、分かち合います。 正解やまとめは一切なし。 自分との違いを知ったり、大空小メンバーの「みんなの価値観」 を共有したりする機会となったそうです。 いろんな子が、いろんな発想をする。 そして、みんながそれを認
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